*** 参考 ***
ぼやきくっくり
皇室典範〜「愛子天皇」の運命を考えたことがありますか?
さるさる日記 - 勝谷誠彦の××な日々。
■2006/02/02 (木) 親王殿下に「控えろ!」と言う赤新聞の本性曝露。
花岡信昭ウェブサイト - my weblog
これは言論の封殺だ
+++++ +++++
MoMotarou放送局より
寛仁親王殿下のお考え「日本の息吹2月号」PDF版
http://www.geocities.jp/mo10mo/koushitutenpan.pdf
「日本はつねに天皇を中心とした神の国だった」中西輝政
http://www.geocities.jp/mo10mo/kaminokuni.html
「なぜ女・女系天皇ではいけないのか」中川八洋・渡部昇一(配布用PDF版あり)
http://www.geocities.jp/mo10mo/jyokei.html
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Sankei Web 産経朝刊
寛仁さまご発言(要旨) 「女性天皇」は男系断絶の危機(02/01 05:00)
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goo ニュース - (朝日新聞)
今国会での皇室典範改正、自民各派から慎重論
+++++ +++++
asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説
寛仁さま 発言はもう控えては
ぼやきくっくり
皇室典範〜「愛子天皇」の運命を考えたことがありますか?
さるさる日記 - 勝谷誠彦の××な日々。
■2006/02/02 (木) 親王殿下に「控えろ!」と言う赤新聞の本性曝露。
花岡信昭ウェブサイト - my weblog
これは言論の封殺だ
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MoMotarou放送局より
寛仁親王殿下のお考え「日本の息吹2月号」PDF版
http://www.geocities.jp/mo10mo/koushitutenpan.pdf
「日本はつねに天皇を中心とした神の国だった」中西輝政
http://www.geocities.jp/mo10mo/kaminokuni.html
「なぜ女・女系天皇ではいけないのか」中川八洋・渡部昇一(配布用PDF版あり)
http://www.geocities.jp/mo10mo/jyokei.html
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Sankei Web 産経朝刊
寛仁さまご発言(要旨) 「女性天皇」は男系断絶の危機(02/01 05:00)
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goo ニュース - (朝日新聞)
今国会での皇室典範改正、自民各派から慎重論
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asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説
寛仁さま 発言はもう控えては
Sankei Web 産経朝刊
寛仁さまご発言(要旨) 「女性天皇」は男系断絶の危機(02/01 05:00)
寛仁(ともひと)親王殿下は、昨年秋に自身が会長を務める福祉団体の会報にエッセーを寄稿して以降「火中のクリを拾う覚悟」で皇位継承問題について発言を続けてこられているが、今回のインタビューは女系の前段階である愛子さま即位への危惧(きぐ)を強くにじませる内容となった。
寛仁さまが指摘される通り、過去の十代八人の女性天皇は全員未亡人か独身で、女系の皇族を出産することはなかった。幼い男子皇族の成長を待つなど“中継ぎ”で即位しており、男系男子のお世継ぎが存在しない現在の状況とはまったく違う。
保守系の論者の中にも「愛子さまは過去の女性天皇と同じく男系女子なので即位はやむを得ない」「女性天皇と女系を分けて論ずべきだ」との声があるが、女系「天皇」は女性天皇から生まれるのであり、過去の女性天皇と違い、愛子さまが即位された場合、崩御されるときに男系の皇統が断絶する危機が待ち受けている。女性天皇と女系は表裏一体の関係だ。
寛仁さまが「女性天皇を認めると女系に移る」と問題の核心を述べた上で、愛子さまの「皇配陛下」の出現に「恐ろしい」と危機感を表明、旧宮家の皇籍復帰などを模索して「次の世代」を見極めてから女帝・女系の議論に入ればいいと発言されたことは、女系の入り口である愛子さま即位に慎重であるべきだとのお立場を意味する。
寛仁さまは別のインタビューで、お父さまの三笠宮さまが女性天皇反対を主張する論文のコピーを持参して「私の意見はこれと同じである」と述べられたエピソードを紹介されている。
皇族が発言を続けられていることに対し宮内庁幹部は「政治的な事柄であり、発言を控えていただくのが妥当」としているが、「これは政治を超えた、日本国の歴史と伝統をどうするかという問題」という問題提起を政府も国会も重く受け止めるべきだ。(渡辺浩)
◇
【皇室典範改正手続きへのご感想】
十代八人の女帝がいたというニュースだけが流れ、「女帝が即位して何がおかしいの?」という感じになっている。しかしこれまでの女性天皇は皆、未亡人か独身だった。夫君を亡くした後、皇位を継承する男子が成長するまで待つなどの形態があり、皆さま等しく配偶者を求めていない。あるいは宇多天皇のように、臣籍降下(皇籍離脱)してから戻ったり、光格天皇などのように遠い遠い傍系から天皇になった例もあるが、そういうことまで知られていない。何の意味も分からず○×式で決められたらたまったものではない。世論調査は設問の仕方で結果は大きく変わる。例えば単に「女性天皇も可ですか?」という聞き方をすれば誰だって「可です」となるだろう。日本は神武天皇以来のDNAが続いている世界で唯一の国だが、女性天皇を認めれば、やがて(次の代に)女系に移るということや、過去の女性天皇はこうだったと説明した上でアンケートをすれば結果は違うと思う。「愛子さまかわいや」や「雅子さまがお世継ぎのプレッシャーから解放されるのじゃないか」というレベルの認識で決められたら困る。
【ご発言の動機】
われわれは政治にはタッチできないが、これは政治を超えた、日本国の歴史と伝統をどうするかという問題なので、きちんと正しいことを言っておくべきだと考えた。最終的には皆さん(国民)の判断を待つわけだが、メディアもきちんとした事実を発信してほしいという意味でお話をしている。
【小泉首相について】
私たちは(立場上)小泉さんのやり方が良いとか悪いとかは言えない。ただ、変えてよいものと絶対に変えてはいけないものがあるのは確かだ。郵政改革とは違うと思う。こんな大事なものを変えようとしているわけだから、最低でも五年間くらいは議論して、日本の津々浦々で意見を聞いて、国会で慎重審議し、国民が納得するような結論を出す必要がある。
【吉川座長について】
(寛仁さまのご発言に有識者会議の吉川弘之座長が「どうってことない」と述べたとき)「その言い方はないでしょう」と思ったが、有識者会議の機構や人選は政治マターだから何も言わないことにしている。ただ、ロボット工学の専門家だから人間の言葉が分からないのかなと(笑)。敬語や丁寧語が。「ありがたく拝聴しておきます」というように言っておけば何の問題も起きないと思うが。
【天皇陛下のご意思】
(女性天皇や女系の容認が陛下のご意思というのは)違うだろう。私が推測するに、平成の御代(みよ)にきちんとした道筋を立てておきたいというお気持ちは、陛下としては当然おありだと思う。それを宮内庁長官や侍従長に「きちんと整備してほしい」ということは当然おっしゃっただろう。でも天皇というお立場上、「女帝でいい」とか「女系でいい」とか「誰それを連れてこい」というような細かいところまでおっしゃるはずがない。
【旧宮家の皇籍復帰】
戦後、GHQの指示でやむなく臣籍降下した十一宮家の方々がいる。そうした方々が皇籍に復帰されるのは決して不自然なことではない。その方々は万世一系のDNAを持っている。十一宮家の臣籍降下については、当時、陛下(昭和天皇)が全員をお呼びになって「まことに残念な事態になった」とおっしゃって、宮内府(当時)次長が、万が一のときのために復帰のことをお考えになって身を慎んでいただきたいというようなことを話したそうだ。だからそういう方策(皇籍復帰)があるということを声を大にして言っておきたい。あらゆる手を尽くした上で、またしても次の世代が女性ばかりだったとか、そういう状況になれば、そのときに初めて女帝・女系の議論に入っていけばいいのではないか。皇太子さまが即位されて、その次の世代の話をしているわけだから。
【女性天皇と配偶者】
二千六百六十六年の中の(旧宮家が皇籍を離れている)六十年なんて吹けば飛ぶような時間だ。先帝さま(昭和天皇)のご親族の集まりである菊栄親睦(しんぼく)会というのがあるが、それを中心にしてわれわれは(旧宮家と)親類付き合いをし、しょっちゅう会っている。だから「違和感」があるという指摘はどうしても納得できない。そんなことよりもっと違和感があるのは、(天皇としての)愛子さまの配偶者を求めようとしていることだ。恐ろしいことに(配偶者を)「陛下」と呼ぶという。きのうまで「田中さん」「佐藤さん」だった方が突然見込まれて配偶者になり、「きょうから陛下と呼んでください」というほうがよっぽど違和感がある。その配偶者の次の代の方は天皇家と○○家の祭祀(さいし)を行わなければならない。○○家、××家が入ってきて、だんだんと万世一系という世界で唯一のすばらしい伝統が破壊されてしまう。そうなれば、果たして天皇の正統性を皆さんが認めてくださるだろうか。皆さんの家系とあまり変わらないわけだから。やがて天皇家の滅亡につながっていくと思う。
【女性皇族の結婚による皇籍離脱の廃止】
うちの娘たち(彬子さま、瑶子さま)が一番適齢期にあたり、私個人としてはえらく困る話だ。いずれ臣籍降下するという前提に立って、社会にほうり出されたときに大丈夫なように死にもの狂いで育ててきたわけだから。(彬子さま、瑶子さまは)「私たちはそんなつもりで生きてきたのじゃない」と言っている。
(聞き手 喜多由浩)
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asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説
寛仁さま 発言はもう控えては
皇位継承のあり方をめぐり、天皇陛下のいとこにあたる寛仁(ともひと)さまの発言が相次いでいる。
昨年、会長を務める福祉団体の機関誌に随筆を寄稿したのに続き、月刊誌「文芸春秋」などでインタビューに応じた。さらに産経新聞と、同社が発行する雑誌「正論」にインタビューが載った。
初代の神武天皇から連綿と男系が続いているからこそ皇統は貴重なのだ。戦後に皇籍を離れた元皇族を復帰させるなどして男系維持を図るべきだ。いずれもそうした趣旨の発言である。
小泉首相から皇位継承のあり方を諮問された有識者会議は、女性天皇やその子の女系天皇を認める報告書をまとめた。政府はこの報告書に沿って皇室典範の改正案を準備中だ。
寛仁さまの発言は、この報告書や首相の方針に異を唱えるものである。
だれを天皇とすべきか。皇位継承は天皇制の根幹にかかわる問題だ。国民の間で大いに論議しなければならない。
皇族にも様々な思いはあるだろう。自らにかかわることだけに当然だ。だが、それを外に向かって発言するとなると、どうか。改めて考える必要がある。
当事者である天皇や皇族がどう考えているのかを知りたいと思う人もいるだろう。自由に話をさせてあげたらいい、という人もいるにちがいない。
皇太子妃の雅子さまが体調を崩したときに、私たちは社説で、心のうちを率直に語ったらどうかと主張した。
しかし、今回の一連の寛仁さまの発言は、皇族として守るべき一線を超えているように思う。
寛仁さまはインタビューで「皇族は政治にタッチしないという大原則があります」と述べている。その大原則に反するのではないかと考えるからだ。
憲法上、天皇は国政にかかわれない。皇位継承資格を持つ皇族も同じだ。
寛仁さまは皇位継承については「政治を超えた問題だ」と述べている。歴史や伝統の問題ということだろう。
しかし、天皇制をどのようなかたちで続けるかは国の基本にかかわることで、政治とは切り離せない。まして、いまは政府が皇室典範の改正案を出そうとしている時期である。
たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。
天皇は日本国民統合の象徴だ。国民の意見が分かれている問題では、一方にくみする発言は控えた方がいい。これは皇族も同じである。
天皇陛下は記者会見でたびたび女性天皇や皇位継承について質問されたが、回答を控えてきた。皇太子さまも会見で質問されたが、やはり答えなかった。
おふたりとも、憲法上の立場を考えてのことにちがいない。
寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか。
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goo ニュース - (朝日新聞)
今国会での皇室典範改正、自民各派から慎重論
2006年 2月 2日 (木) 18:38
政府が今国会の法案提出・成立を目指す皇室典範改正案について、2日に開かれた自民党各派の総会で慎重な対応を求める意見が相次いだ。一方、首相の出身派閥の森派では幹部が成立に向けて協力するよう求める意見が出た。
高村正彦元外相は高村派総会のあいさつで「天皇制は日本の歴史・伝統・文化の中枢にあり、男系で継承されてきた。大改革するには国民的な議論が必要で、今国会への改正案提出は慎重であってもらいたい」と述べた。
伊吹派の総会では、島村宜伸元農林水産相、伊吹文明会長、河村建夫元文部科学相ら派閥幹部がそろって「より慎重に議論されるべきだ」と表明。谷垣派総会でも「これまでの構造改革のように簡単にはできない」「党議拘束をかけるべきでない」との意見が出た。
一方、森派では森前首相が「改正案は我々(森派)の仲間の細田博之官房長官(当時、現国会対策委員長)がまとめたということを頭におくべきだ」と強調。1日の改正反対集会に同派の一部議員が出席したことを念頭に、「そういう集会に出るなと言っているのではないが、立場をわきまえてしっかり行動してほしい」と述べ、内閣の方針に協力するよう促した。
寛仁さまご発言(要旨) 「女性天皇」は男系断絶の危機(02/01 05:00)
寛仁(ともひと)親王殿下は、昨年秋に自身が会長を務める福祉団体の会報にエッセーを寄稿して以降「火中のクリを拾う覚悟」で皇位継承問題について発言を続けてこられているが、今回のインタビューは女系の前段階である愛子さま即位への危惧(きぐ)を強くにじませる内容となった。
寛仁さまが指摘される通り、過去の十代八人の女性天皇は全員未亡人か独身で、女系の皇族を出産することはなかった。幼い男子皇族の成長を待つなど“中継ぎ”で即位しており、男系男子のお世継ぎが存在しない現在の状況とはまったく違う。
保守系の論者の中にも「愛子さまは過去の女性天皇と同じく男系女子なので即位はやむを得ない」「女性天皇と女系を分けて論ずべきだ」との声があるが、女系「天皇」は女性天皇から生まれるのであり、過去の女性天皇と違い、愛子さまが即位された場合、崩御されるときに男系の皇統が断絶する危機が待ち受けている。女性天皇と女系は表裏一体の関係だ。
寛仁さまが「女性天皇を認めると女系に移る」と問題の核心を述べた上で、愛子さまの「皇配陛下」の出現に「恐ろしい」と危機感を表明、旧宮家の皇籍復帰などを模索して「次の世代」を見極めてから女帝・女系の議論に入ればいいと発言されたことは、女系の入り口である愛子さま即位に慎重であるべきだとのお立場を意味する。
寛仁さまは別のインタビューで、お父さまの三笠宮さまが女性天皇反対を主張する論文のコピーを持参して「私の意見はこれと同じである」と述べられたエピソードを紹介されている。
皇族が発言を続けられていることに対し宮内庁幹部は「政治的な事柄であり、発言を控えていただくのが妥当」としているが、「これは政治を超えた、日本国の歴史と伝統をどうするかという問題」という問題提起を政府も国会も重く受け止めるべきだ。(渡辺浩)
◇
【皇室典範改正手続きへのご感想】
十代八人の女帝がいたというニュースだけが流れ、「女帝が即位して何がおかしいの?」という感じになっている。しかしこれまでの女性天皇は皆、未亡人か独身だった。夫君を亡くした後、皇位を継承する男子が成長するまで待つなどの形態があり、皆さま等しく配偶者を求めていない。あるいは宇多天皇のように、臣籍降下(皇籍離脱)してから戻ったり、光格天皇などのように遠い遠い傍系から天皇になった例もあるが、そういうことまで知られていない。何の意味も分からず○×式で決められたらたまったものではない。世論調査は設問の仕方で結果は大きく変わる。例えば単に「女性天皇も可ですか?」という聞き方をすれば誰だって「可です」となるだろう。日本は神武天皇以来のDNAが続いている世界で唯一の国だが、女性天皇を認めれば、やがて(次の代に)女系に移るということや、過去の女性天皇はこうだったと説明した上でアンケートをすれば結果は違うと思う。「愛子さまかわいや」や「雅子さまがお世継ぎのプレッシャーから解放されるのじゃないか」というレベルの認識で決められたら困る。
【ご発言の動機】
われわれは政治にはタッチできないが、これは政治を超えた、日本国の歴史と伝統をどうするかという問題なので、きちんと正しいことを言っておくべきだと考えた。最終的には皆さん(国民)の判断を待つわけだが、メディアもきちんとした事実を発信してほしいという意味でお話をしている。
【小泉首相について】
私たちは(立場上)小泉さんのやり方が良いとか悪いとかは言えない。ただ、変えてよいものと絶対に変えてはいけないものがあるのは確かだ。郵政改革とは違うと思う。こんな大事なものを変えようとしているわけだから、最低でも五年間くらいは議論して、日本の津々浦々で意見を聞いて、国会で慎重審議し、国民が納得するような結論を出す必要がある。
【吉川座長について】
(寛仁さまのご発言に有識者会議の吉川弘之座長が「どうってことない」と述べたとき)「その言い方はないでしょう」と思ったが、有識者会議の機構や人選は政治マターだから何も言わないことにしている。ただ、ロボット工学の専門家だから人間の言葉が分からないのかなと(笑)。敬語や丁寧語が。「ありがたく拝聴しておきます」というように言っておけば何の問題も起きないと思うが。
【天皇陛下のご意思】
(女性天皇や女系の容認が陛下のご意思というのは)違うだろう。私が推測するに、平成の御代(みよ)にきちんとした道筋を立てておきたいというお気持ちは、陛下としては当然おありだと思う。それを宮内庁長官や侍従長に「きちんと整備してほしい」ということは当然おっしゃっただろう。でも天皇というお立場上、「女帝でいい」とか「女系でいい」とか「誰それを連れてこい」というような細かいところまでおっしゃるはずがない。
【旧宮家の皇籍復帰】
戦後、GHQの指示でやむなく臣籍降下した十一宮家の方々がいる。そうした方々が皇籍に復帰されるのは決して不自然なことではない。その方々は万世一系のDNAを持っている。十一宮家の臣籍降下については、当時、陛下(昭和天皇)が全員をお呼びになって「まことに残念な事態になった」とおっしゃって、宮内府(当時)次長が、万が一のときのために復帰のことをお考えになって身を慎んでいただきたいというようなことを話したそうだ。だからそういう方策(皇籍復帰)があるということを声を大にして言っておきたい。あらゆる手を尽くした上で、またしても次の世代が女性ばかりだったとか、そういう状況になれば、そのときに初めて女帝・女系の議論に入っていけばいいのではないか。皇太子さまが即位されて、その次の世代の話をしているわけだから。
【女性天皇と配偶者】
二千六百六十六年の中の(旧宮家が皇籍を離れている)六十年なんて吹けば飛ぶような時間だ。先帝さま(昭和天皇)のご親族の集まりである菊栄親睦(しんぼく)会というのがあるが、それを中心にしてわれわれは(旧宮家と)親類付き合いをし、しょっちゅう会っている。だから「違和感」があるという指摘はどうしても納得できない。そんなことよりもっと違和感があるのは、(天皇としての)愛子さまの配偶者を求めようとしていることだ。恐ろしいことに(配偶者を)「陛下」と呼ぶという。きのうまで「田中さん」「佐藤さん」だった方が突然見込まれて配偶者になり、「きょうから陛下と呼んでください」というほうがよっぽど違和感がある。その配偶者の次の代の方は天皇家と○○家の祭祀(さいし)を行わなければならない。○○家、××家が入ってきて、だんだんと万世一系という世界で唯一のすばらしい伝統が破壊されてしまう。そうなれば、果たして天皇の正統性を皆さんが認めてくださるだろうか。皆さんの家系とあまり変わらないわけだから。やがて天皇家の滅亡につながっていくと思う。
【女性皇族の結婚による皇籍離脱の廃止】
うちの娘たち(彬子さま、瑶子さま)が一番適齢期にあたり、私個人としてはえらく困る話だ。いずれ臣籍降下するという前提に立って、社会にほうり出されたときに大丈夫なように死にもの狂いで育ててきたわけだから。(彬子さま、瑶子さまは)「私たちはそんなつもりで生きてきたのじゃない」と言っている。
(聞き手 喜多由浩)
+++++ +++++
asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説
寛仁さま 発言はもう控えては
皇位継承のあり方をめぐり、天皇陛下のいとこにあたる寛仁(ともひと)さまの発言が相次いでいる。
昨年、会長を務める福祉団体の機関誌に随筆を寄稿したのに続き、月刊誌「文芸春秋」などでインタビューに応じた。さらに産経新聞と、同社が発行する雑誌「正論」にインタビューが載った。
初代の神武天皇から連綿と男系が続いているからこそ皇統は貴重なのだ。戦後に皇籍を離れた元皇族を復帰させるなどして男系維持を図るべきだ。いずれもそうした趣旨の発言である。
小泉首相から皇位継承のあり方を諮問された有識者会議は、女性天皇やその子の女系天皇を認める報告書をまとめた。政府はこの報告書に沿って皇室典範の改正案を準備中だ。
寛仁さまの発言は、この報告書や首相の方針に異を唱えるものである。
だれを天皇とすべきか。皇位継承は天皇制の根幹にかかわる問題だ。国民の間で大いに論議しなければならない。
皇族にも様々な思いはあるだろう。自らにかかわることだけに当然だ。だが、それを外に向かって発言するとなると、どうか。改めて考える必要がある。
当事者である天皇や皇族がどう考えているのかを知りたいと思う人もいるだろう。自由に話をさせてあげたらいい、という人もいるにちがいない。
皇太子妃の雅子さまが体調を崩したときに、私たちは社説で、心のうちを率直に語ったらどうかと主張した。
しかし、今回の一連の寛仁さまの発言は、皇族として守るべき一線を超えているように思う。
寛仁さまはインタビューで「皇族は政治にタッチしないという大原則があります」と述べている。その大原則に反するのではないかと考えるからだ。
憲法上、天皇は国政にかかわれない。皇位継承資格を持つ皇族も同じだ。
寛仁さまは皇位継承については「政治を超えた問題だ」と述べている。歴史や伝統の問題ということだろう。
しかし、天皇制をどのようなかたちで続けるかは国の基本にかかわることで、政治とは切り離せない。まして、いまは政府が皇室典範の改正案を出そうとしている時期である。
たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。
天皇は日本国民統合の象徴だ。国民の意見が分かれている問題では、一方にくみする発言は控えた方がいい。これは皇族も同じである。
天皇陛下は記者会見でたびたび女性天皇や皇位継承について質問されたが、回答を控えてきた。皇太子さまも会見で質問されたが、やはり答えなかった。
おふたりとも、憲法上の立場を考えてのことにちがいない。
寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか。
+++++ +++++
goo ニュース - (朝日新聞)
今国会での皇室典範改正、自民各派から慎重論
2006年 2月 2日 (木) 18:38
政府が今国会の法案提出・成立を目指す皇室典範改正案について、2日に開かれた自民党各派の総会で慎重な対応を求める意見が相次いだ。一方、首相の出身派閥の森派では幹部が成立に向けて協力するよう求める意見が出た。
高村正彦元外相は高村派総会のあいさつで「天皇制は日本の歴史・伝統・文化の中枢にあり、男系で継承されてきた。大改革するには国民的な議論が必要で、今国会への改正案提出は慎重であってもらいたい」と述べた。
伊吹派の総会では、島村宜伸元農林水産相、伊吹文明会長、河村建夫元文部科学相ら派閥幹部がそろって「より慎重に議論されるべきだ」と表明。谷垣派総会でも「これまでの構造改革のように簡単にはできない」「党議拘束をかけるべきでない」との意見が出た。
一方、森派では森前首相が「改正案は我々(森派)の仲間の細田博之官房長官(当時、現国会対策委員長)がまとめたということを頭におくべきだ」と強調。1日の改正反対集会に同派の一部議員が出席したことを念頭に、「そういう集会に出るなと言っているのではないが、立場をわきまえてしっかり行動してほしい」と述べ、内閣の方針に協力するよう促した。